光産業技術振興協会

40人くらいの財団法人です。形式的には理事長の下に副理事長兼専務理事兼開発部長がいて、その下に開発部長代理、その下には賛助会員になった企業からの出向者やプロパー(その財団法人が直接雇用した人たち)がいる組織です。理事長は外部団体の方に就任をお願いし、形式的な存在です。組織名の通りこの財団法人の目的は光産業技術の振興を目指すものです。
ここでマーケティングが出来るというので出向を受け入れましたが、実態は、経産省出身の専務理事が全て仕切っていて、産業動向・技術動向など毎年同じ調査を繰り返すだけです。しかも、提案などをすると即座に却下。意見を言えば、逆のことを言われます。何をするにも専務理事の考え一つでとても息苦しい職場でした。
経産省では技術開発のための補助金などの募集をしていますが、光関係であればまず食いつきます。それを担当させられれば災難。提出期限が近づくと連日、深夜残業です。
出向者の立場で言えば、何よりも給料は出向元が払うのに、ここに来ても全く出向元に資さない点が納得できません。会議では、「出向元との連携」とか「出向元とすり合わせた提案」など募集しますが、ほぼアリバイ作り。結局、そんな連携や提案などしても前記の専務理事が即刻却下します。
開発部長代理は部下を束ね、上長との間を取り持つ役を果たすべきですが、そんなことはしません。部下の提案を一緒に持って行って、専務理事にダメだしされた場合、即刻、専務理事と同じ立場でダメ出しを言い始めます。この人は、部下を庇おうとするつもりは全くありません。
中には直言する人もいますが、長年勤めて来た人たちで、ごく少数です。そういう人の提案は専務理事も一目置きます。企業からの出向者の提案などまず受け入れません。とても息苦しい職場でした。出向元の幹部と専務理事は仲がよく、出向元の幹部は、この財団法人の実態をさっぱりわかっていないと思います。出向を打診された場合にはよく考えた方が良いです。
数少ない女性に派閥があり、よく派遣会社の女性の方が来られますが、すぐ辞めます。結局、新人の立場ではどの派閥に与したらよいかわからないですし、片方の派閥に入ってしまえば、もう片方からは嫌われますから、立場が難しいです。派遣会社からここを打診された場合には、この点もよく考えられた方が良いと思います。

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